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『スカートの中の秘儀Ⅱ』(島田眸 著)から抜粋

☆官能サイエンス小説シリーズの『スカートの中の秘儀Ⅰ』は、2000年に発表されました。
無料ウェブ版『スカートの中の秘儀Ⅱ』は、読者のみなさまとご一緒に、『スカートの中の秘儀Ⅰ』を
書き直してゆければ嬉しい限りでございます。

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   2章  股間のお祈りをかなえてあげる

 
  クンニキス交信 
「♡このままクンニキスをつづけさせて・・・・一週間ずっと・・・・」
                (♡印は、以下、クンニキス交信)
  という純の祈りを、エリナは道具を使ってかなえてあげようとした。肌色をした大きな
輪ゴムをたくさん取りだすと、八本の輪ゴム鎖の束をつくった。
  そうした大きな輪ゴムを、二人は機材の整理、固定用に愛用していた。エリナは八本の
輪ゴム鎖の中心あたりを純のくびに一回まいて首輪にすると、ワンピースのベルトを素肌
のウエストに結び、そのベルトに、輪ゴム鎖の両はしを一対づつ強く引き寄せながら結ん
でいった。結んでゆくごとに、純の顔がエリナの股間に吸いつくように、密着してゆく。
強力な輪ゴム鎖の束である。しかも弾力はあるから、ある程度の自由はきく。

  エリナには、純がそうして欲しいと求めているように、股間のほうから感じられたのだ。
「♡輪ゴムの鎖の束をつくって、女神さまの股間と自分の顔とを強く強く密着させるよう
にして・・・・」と、あたかも実際に言葉を聞いているかのように、純がお祈りをして願って
いること、考えていることが、股間のやわ肌や、女陰(ほと)の粘膜をとおして伝わってき
ていた。
音波による言葉ではない、肌で感じる神経信号・・・・心のなかで語りかけてくる言葉が神経
電気信号になって発信され、それを股間が受信している。
  輪ゴムの鎖をまきつけたときには
「♡嬉しいよ、エリナ。二人はこれで完全な一つの密着体になったね。もっともっと強く
ゴムを絞めつけて、もっと強く・・・・」
  という神経信号が股間から伝わってきたように感じられた。

  エリナは輪ゴムの鎖をさらに強く結びなおし、試しに心のなかで純に語りかけてみた。
「♡純、舌で、エリナのクリトリスをラッピングしてみて」
  すると、純は舌を広く、平らにして舐めあげた。クンニ・ラッピングである。クンニは、
クンニリングス、カンニリングス、カニリングスなどともいう。ラテン語である。
「♡女陰に三回、して・・・・」
  純は、三回、ラッピングした。
「♡左右に、舐めてみて」
  エリナが求めるように、正確に、やさしく、そして強く圧迫するように、純は、左右に
舐めあげた。 「☆くるくるまわるように、舐めまわしてみて」
  命じられるまま、くるくる円を描くように、舌をラッピングさせた。
「♡女陰にリッピングしなさい」
  女陰の深奥に舌の先をかたくとがらせ、純は入れた。舌先をとがらせたクンニキス愛撫
がクンニ・リッピングである。
「♡ね、そのまま吸って」
  純は、リッピングしたまま窒口にくちびるを当てて、強く吸った。
「ア アん・・・・」  
エリナは思わずよがり声を出して、純の顔を強く股間の奥に絞めつけた。はげしい陶酔
のエネルギーが体内からわきあがってくる。が、そのまま絶頂のビッグバン空間にと飛び
立ってゆくのをようやく抑え、少し考えをまとめてみようとした。

<わたしが心のなかで語ることがそのまま純に伝わっている。そして純の思いはそのまま
わたしに伝わってきているのだわ。わたしたちは完全に一体の愛の密着体になったのだわ>
  と、エリナは理解した。裏の仕事では、H系ビデオも制作するアーティストだったから、
知識としてはそうしたことについてはだれよりも知っていたし、これまでにも恋人からの
クンニ奉仕や、フェラチオの経験はあったけれど、こうしたラブ・コミュニケーションは
初体験だった。

<女性の側が、たとえば「☆こうして・・・・、こんな風に舐めて。うぅんちがう、こうして
よ・・・・」などと考えたとおりに、男性が奉仕してくれるとしたら、それほど理想的な陶酔、
絶頂感にひたれる男女のセックスのかたちはないのだわ。それに、なんというのかしら、
この交信方法を高めてゆけば、女性が感じるのとまったく同じように、男性も感じられる
ようになるはずだから・・・・わたしが陶酔にひたり、絶頂の空間を浮遊しているときには、
純もそうしたハイの状態になって、わたしが絶頂感にバクハツしたときは、純も絶頂感に
バクハツしている・・・・>
  と、心のなかでこの現象について分析しようとしていたエリナは、ふと閃いた思いつき
を試して、心のなかでいってみた。
「♡股間って、英語でなんていうの」
「♡クロッチとか、いろいろあるけど、グロインかな・・・・」
  エリナと純は同時にそう感応した。それまでエリナは、グロインという英語をほとんど
忘れていたのに。
「♡女性の股間と男性の顔の交信、股顔交信というのかしら、これはどう翻訳するの・・・・」
  と、エリナは心のなかで聞いた。
「♡ザ・コミュニケーション・バイ・クンニ・ビトゥイーン・フェイス・オブ・メイル・
アンド・クロッチ・オブ・フィーメイルかな、長すぎるよね。・・・・そうだ、クンニキス・
コミュニケーションがいちばんいい英語じゃないかな」
  これも二人同時の閃きだった。なんともお洒落な表現ではないか。二人とも正確な英語
使いではなかった。ザをつけるかどうかなどはいつもあやふやだったけど、そんなことは
どうでもいいことで、実用英語では閃きが大切なのだ。
「♡純、それじゃ、マルタ共和国の首都は?」
「♡バレッタ」
  と、二人の頭脳の記憶装置は共振しあった。
「♡エリナはバレッタって知っていたけど、純も知ってたの・・・・?」
  エリナがそう聞くと、純は
「♡すっかり忘れていたよ。でも、なにかエリナの股間から発信された電気信号のような
ものが、頭脳のなかの記憶装置の錆び付いていた引き出しを開けて、そこからバレッタと
いう首都の名前が飛び出してきたように感じたんだ」
  と、クンニキス発信してきた。

  エリナは急速に、このクンニキス交信法への理解を深めていた。
「♡クンニキス交信は、ふつうのオーラルセックスではできないのね。いまのわたしたち
のように、お互いに愛しあう女性の股間と、男性の顔とを長い長い時間、強く強く一体化
させつづけたときに、はじめてその条件がととのうのだわ。そしてきっと、純が心の奥底
からわたしにお祈りをささげ、その祈りにわたしが気づいたことで、このクンニキス交信
ができるようになったのだわ。だって、一週間もつづくクンニキスなんて、それは宗教で
いう修行そのものだもの。わたしは純の修行の成果、悟りというのかしら、それを先取り
できたのかもしれない。とすると、わたしはほんとうは女神さまなのかしら・・・・」
  と考えたエリナは、さらにその理解をすすめ、<もしかすると二十一世紀の人体科学の
大発見なのかも・・・・ことによるとノーベル賞ものかもしれないわ>」
  などと、その考えを発展させていった。

  かなりまえから、純はクンニキス交信法のメカニズムについては分析をすすめていた。
純は優れた感性と頭脳をもっていた。ジャーナリストとして活躍するだけではなく、文明
史を専攻する客員研究員として、東京大学先端科学技術研究センターから六年間ほど招か
れていたこともあった。風力エネルギーについての発明や、理論も学界で発表していた。
しかし欠点はいつもお金がないことだった。夢ばかり追いつづけてきたことと、ちょっと
優秀すぎて、世間からは理解されずに反発さやすいところにその理由がありそうだった。
エリナがノーベル賞といったのも、純となら可能かもしれないなと考えてのことで、この
ようなタイプの男は、よきパートナーとのめぐり会いがあると、思いきり飛翔できること
が多い。

  エリナは、思った。
「♡クンニキスを長い時間つづけて二人が愛の密着体となったとき、女と男の頭脳信号が
お互いの脳を流れあうようになって、二つの頭脳を共振させるんだわ。なんてこれは素敵
なことかしら。愛のクンニキス文化をつくれそう。共振するということは、密着体の頭脳
のはたらきが、ただ単純に二倍になるのではなくて、二乗になってはたらくのだわ。
  それに、女と男がセックスで燃えているとき、言葉を出してなにかを話すというのは、
ほんとうにわずらわしくて、興ざめしてしまうけれど、こうして交信できれば、セックス
をもっともっと創造的ないとなみにすることもできそう」
  と考え、純の顔を股間にきゅっきゅっと絞めつけた。と、そのとき、海底火山が大噴火
したときの水柱のように、肉体の深淵から、なん度もなん度もはげしくわきでてきた絶頂
感に、エリナは一瞬、気を失ってしまった。
  純の長い髪を指に強くからませ、その肉体の果てしない深みからこみ上げてくる絶頂感
に、放心状態になったエリナは無我の境地をさまよいつづけていた。
  一方、純には、満ちたりた陶酔と、永遠につづいて欲しい歓喜のときがつづいていた。
それはエリナと完全に一体の密着体になれたということへの満足感と、歓喜でもあった。

  出会い

  二人の出会いは、二冊の著書からはじまった。『森の美学』という、純が出版した本を
書店で買って読んだエリナが、『女神たちの森』という古代日本の森を舞台にした著書を
送ったのである。どちらも美しい写真と、詩的なエッセイが魅力的な本だった。それぞれ
いっぱいに情報がつまった著書だったから、デートするまえから相手のことについては、
すみずみまでわかっていた。

  はじめて東京・自由が丘にある洒落たケーキ店でデートしたとき、純はエリナの瞳から
キラキラッとオーラ光線のような信号が反射されるのを感じていた。ミニスカートに抱か
れた艶(なま)めかしい二本の美しい脚のあいだの谷間からも、自分をつつみこんでくるよ
うな、やわらかな匂いのオーラが発信されていた。
  一方、エリナは自分の瞳のオーラ光と、股間から発信される微量化学物質のオーラに、
純が敏感に感応しているのを読みとっていた。自分の瞳が反射するオーラ光線と、匂いの
オーラの存在に、エリナは女学生時代から気づいていたし、きょうのデートでは、陰毛に
 好みの香水をたっぷりとふくませてきていた。

  エリナは魅惑的な美女だった。大学時代にはかなりの秀才でならしていたから、その気
さえあったなら、大資本のテレビ局などには楽々と就職できただろうし、卒業したあとも
数多くのスカウト話はあった。しかし人に使われるのをきらい、大学生のときに雑誌記者
をはじめてからずっと、収入は少なくてもフリーランスジャーナリストの道を歩んできて
いた。フリーランスとして成功するか、不遇をかこつかの明暗は、パートナーのよしあし
にかかる部分が多い。

「一緒に仕事して、みない・・・・」
  という話になった。そのときは、純もひどくお金がなかった。お互いフリーランスでは、
自由と、夢はたくさんあるかわりに、安定した収入がない。雑誌の原稿料、本の印税だけ
では、したい仕事をつづけ、生活費をひねり出してゆくのはきわめて困難な話だったし、
活字離れによる出版不況が二十世紀末からずっとつづいていた。
「活字と、写真だけでは、フリーランスはやってはいけない。映像に進出しないと・・・・。
そのためには、裏でH系ビデオを制作して、取材費を稼がないと・・・・」
  最初のデートのときからそんなことをいい出して、山の手の良家のお嬢さんの雰囲気を
色濃くただよわせているエリナからきらわれはしないかと、びくびくしながら純は反応を
さぐってみた。
「女性も嬉しめるAVならやってみる価値はあるわね。・・・・で、どんなのがお好きなの」
  と、エリナは聞いた。
「・・・・。女性を女神さまにしたい。映像がきれいな、ちょっとSMっぽいのかな」
  勇気をふりしぼって、純はいってみた。あたって砕けろだとばかりに。

  エリナはじっと純の瞳をみつめていただけだった。その瞳と、ほのかにただよってくる
香水の匂いに、純は圧倒されそうな気分に沈んでいった。このままエリナのミニスカート
のなかに飛びこんでゆきたいと、純は心のなかで叫んでいた。

  が、それからすぐ、二人はパートナーを組んで表と裏の仕事を切り開きはじめた。表の
ドキュメンタリーの仕事では、エリナをリポーター役として登場させると、商品力は飛躍
的に向上した。
「重い荷物も、二人で持つと、驚くほど軽くなるものよ」
  と、エリナはいい、一人では営業にまわることができなかった売り込み先もすこしづつ
広がり、ファッションの仕事もスタートさせて、なんとか自由に表の仕事をつづけられる
だけの収入が確保できるようになった。

  そうしてパートナーシップを結び、裏の仕事まで手がけるようになっても、純はいま、
ここでひたり切っているようなクンニキス奉仕を、「何日間もつづけさせて・・・・ね」とは、
いつも熱く期待はしていても、いい出すことはできないでいたのだ。そんなことを求めて、
「変態!」などと嫌われてしまうと、せっかく出会えた最良のパートナー関係が失われて
しまう。エリナを失うということは、以前のきびしい生活にもどることを意味していたし、
二人の感性、価値観、人生観はぴったりと一致して、奇跡的に出会えたパートナーどうし
といってもいいくらいだった。せっかくのそうした関係を失いたくはない。
  一方、エリナは純の著書を書店で見つけて読んだときから、その才能と、閃き、経験、
実力を評価していた。そしてこうしたパートナーシップでは決定的な大切なことだけれど、
二人とも肉食はせず、グルメなどにはほとんど関心がなく、ときどき飢餓的な状態に自分
自身をおいて脳内快感物質ドーパミンや、βエンドロフィンを分泌させて、創造的な快感
を持続させているようなタイプだった。

  自由が丘のケーキ店で最初のデートをしたときには
<この美しく、いい頭脳をもった男なら、スカートのなかに入れてくちゅくちゅ愛撫して
みたいわ。完全に陶酔支配できそう>
  と直感していた。でも、それでもきょうまで、スカートのなかに入れて快感遊びをして
しまうような機会は、なぜかやってこなかった。完全なる陶酔支配とはいっても、それは
あくまでプライベートな聖空間に入ったときのことで、対外的、社会的には、実力のある
純を正面に立てるというのが、エリナの考え、処世術ではあったけれど・・・・。

  赤ちゃんみたいなのね

  純のクンニキス奉仕初体験は、大学生のときだった。夏休みも終わりに近づいたころ、
交際していた陽子と、コスモスの花が咲き乱れる浅間山のふもとの草むらで、二人一緒に
仰向けになって、白い雲が流れてゆく空をながめていたときのこと。
  お互い別々の大学から、軽井沢にあるゼミナール施設に来ていたから、最初はそこでの
出来事などを話していたのだけれど
「・・・・ね。陽子のいちばん大切なとこにキスさせて・・・・」
  と、純はそっとささやきかけた。

  長い長い沈黙の時間が流れていった。それはひどく長い時間のように、純には思われた。
けれども実際は、数分間だったのかも知れない。
  恥ずかしげに立ちあがった陽子は、スカートの下になった純をしばし見下ろしていた。
やがて、純白のショーツを純の顔の上で脱ぎ、ゆっくりとひざを草むらの地面についた。
そしてスカートのすそをめくって、純の顔をまたぎ、プリーツスカートのふちから自分を
みつめている二つの瞳に視線をあわせつつ腰を下ろして、顔面騎乗した。

  天空に燃える太陽と、陽子の顔とが一体となって純を見下ろし、黒髪のロングヘアーが
太陽コロナの炎と一緒になってシルエットをつくり、その燃え立つきらめきと輝きの陰で、
陽子は微笑んでいるようにみえた。純の心はときめき、陽子はいま、女神さまになったと
素直に感動していた。それなのに・・・・。

「そんなに見つめられたら、恥ずかしいわ」
  と、陽子はスカートのすそを純の二つの瞳にかぶせてしまった。陽子をみつめる視線を、
スカートのなかに閉ざされてしまった純の脳裏を一瞬、強い屈辱感が走った。人格を否定
されて、陽子のクンニロボットにされてしまったのか、と。
  が、そのとき、木洩れ日のような太陽光線が、赤、青、黄色、薄紫と、いろどり豊かな
チェックのプリーツスカートの編み目模様をあざやかに浮き上がらせて、純の瞳のなかに
降りそそいできた。そのスカートのなかの光景は、ステンドグラスから降りそそぐ荘厳な
光線に満たされたカトリック教会の礼拝室をほうふつさせ、純を敬虔な陽子崇拝教徒にと
いざなっていった。チェックのプリーツスカートのなかをいっぱいに満たしたクリスタル
で、あざやかな光線の束が、陽子の陰毛の茂みのなかでも踊っていた。

  陽子は、女陰をくちびるには押しつけず、腰をわずかに浮かして、純の舌先を遊ばせた。
舌先をかたくして、諏訪大社の御柱のように突きだすと、陽子はその先に女陰をあてがい、
腰をまわすように動かして、半ときほど陶酔の空間をただよい遊んでいた。が・・・・
「オシッコ、したくなったわ」
  と、突然いい、腰を宙に浮かしてしまった。
「この口に・・・・ね。飲ませて・・・ 」
  と、純はせがんだ。

「赤ちゃんみたいなのね」
  と、顔を赤らめて陽子はいい、純の口に女性器を押し当てて、口内注尿しようとした。
そのとき陽子は、乳房をおしゃぶりしてお乳をねだる赤ちゃんの姿を連想していた。純が
とてもいとおしく、愛らしく思えていた。ところがそれなのに
「やっぱりだめ・・・ 。もしも純に飲ませたら、陽子も純のオシッコ飲まなければならなく
なるわ。まだ、嫁入りまえなんだから、そんなのだめ!」  
  と、陽子は拒否してしまった。たしかに性交による物理的な処女膜の喪失よりも、飲尿
による精神的な処女性喪失のほうが、はるかにインパクトは大きいにちがいない。

  翌春、東京・目白の女子大を卒業すると
「陽子の一生のセックスの嬉しみは純としてしまったわ」
  と、いい残して芦屋に帰り、すぐに財産家の医師とお見合い結婚をしてしまった。  
  陽子が芦屋に帰ってしまったのは、フリーランスのジャーナリストになることを将来の
夢のように語っていた純を見限ったからだった。世界を舞台に活躍するジャーナリストを
夢みていた純に、大手新聞社の記者になった大学の先輩がさかんに吹き込んでいた。
「給料日に銀行口座に残高があるようでは、だめなサラリーマンジャーナリストだな。お
金をかけなければいい取材はできないんだな」
  と。フリーランスのばあいは、ほんとうにそのとおりといっていい。

  芦屋に帰るまでの半年余り、陽子は純の家のすぐ近くに引っ越してきて、毎夜のように
熱いクンニ奉仕を求めつづけた。陽子が好きだったのは、顔面騎乗しながら朝のお化粧を
したり、顔面騎乗しながら、午後のティータイムに自分だけ紅茶を飲み、自由が丘で有名
な店のシュークリームを食べたり、ときにはそのなかのクリームを股間の好きなところに
塗りつけて、純にていねいに舐めさせたり、風呂あがりのほてったからだで顔面騎乗して、
長い髪にドライヤーをかけたりすることだった。
  純よりも一年早く卒業した陽子の卒業論文は、純にクンニ奉仕をさせながら書きあげた
いわば二人の合作だった。論文の構成や、アイデアは、ぴちぴちと透きとおるように輝く
内ももの谷間の底から、陽子をみつめながら純が提供して、それに陽子が講義で教わった
ことなどを肉付けするという書き方だった。

  芦屋の名家のご令嬢だった陽子は、アニリングス(肛門舐め愛撫)奉仕や、飲尿奉仕は、
最後まで許さなかったけれど、土曜日の昼下がりから、月曜日の朝までの四十時間余り、
トイレのときに離れるだけで、くちびるだけで秘部全体へのクンニキスをつづけさせたり、
はげしく内ももを舐めさせたり、クリトリスをしゃぶらせたりするのが大好きだった。  
  
  近くの公園に、桜の花が美しく散っている朝、陽子と東京駅で涙ながらに別れたあと、
自分の顔に騎乗してくださる女神さまを求める、純の果てしない旅がはじまった。陽子の
あと、純は多くの女性とクンニ的関係をもってきた。でも、長いクンニ奉仕をつづけると、
「くすぐったい」などといやがられたり、だらしなく股間を広げて女陰へのクンニキスを
消極的に受け入れるだけの女性たちが多かった。

「フェラならたくさんしてあげる・・・・」
  といい、大学の屋上の物陰でズボンを下げさせ、フェラチオするような女子大生もいた
けれど、エリナのように、透明感のあるピチピチとした豊満な太ももで、股間の奥深くに
純をはさみ込み、強く強く愛撫してくれるような女性との出会いは、きょうの日までは、
なかった。ましてやこんなになめらかにクンニキス交信ができるような女性とは・・・・
  きっとエリナは、ほんとうに求めつづけてきた女神さまにちがいないという熱い期待が、
純の心と肉体を熱く熱く燃えあがらせて、いまにも爆発しそうだった。


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